本文へスキップ

タラソテラピーのアルガ・アイは○○○○○○○○を専門とする○○○○○○○○会社です。

1,2-ヘキサンジオールHEADLINE

安全性評価が殆どなされていない化粧品成分

「信用度」や「信頼度」の高さの決め方は、当然ながら個人により差があります。しかし民族的習慣やお国柄が、大きく作用しているとも言われます。たとえば中国人の場合は初対面では相手の信頼度はゼロであり、時間をかけて信頼度を上げていきます。

しかし日本人の場合は初対面の人には期待を込めて信頼度を満点として、そこから減点していきます。その日本人の評価の仕方は、化粧品成分に関しても寸分違わず同じで、そのリスクは最終的には消費者が負うことにもなりかねないのです。

オーガニックコスメや自然派化粧水などと称される化粧品に、この1,2-ヘキサンジオールはなぜか、よく配合されています。パラベンのような環境ホルモンの危険性もなく安全性が高く低刺激性に優れていて、敏感肌にも安心して使用できるといった宣伝を、よく見かけます。

しかし実際に使ってみた結果は、大いに違うようです。弊社は手作りコスメの材料を販売している関係で、自称「敏感肌」のお客様よりさまざまな情報も頂きます。肌トラブルの原因となる防腐剤でイチバン多いのがローズマリー葉エキス(ローズマリーエキス/ROE)で、1,2-ヘキサンジオールがそれに続きます。パラベンで問題のなかった方が何らかのきっかけでパラベンフリーにしたいと思って、逆に肌トラブルを起こすケースが多いのです。

製造者側による1,2-ヘキサンジオールの安全性評価は、いくつかはあるようです。しかしパラベンほどの、公的なデータは皆無に等しい状況で、原料メーカーが発行する危険性情報については「情報なし」とするケースが多いようです。この「危険性情報:なし」ということを、「安全」と置き換えてしまっているわけです。当然ながら後々になって、致命的な毒性が見つかる可能性があるわけです。化粧品メーカーや販売者は毒性が明るみになった時点で、その製品の販売をやめさえすれば、社会的責任を一応果たしたことになります。

この1,2-ヘキサンジオールの安全性情報は国内ではなかなか見つからず、国外へ目を移したいと思います。こういった情報は、HHS(アメリカ合衆国保健福祉省)の下部組織であるNIH(国立衛生研究所)によく蓄積されるのですが、同化粧品成分に関してはきわめて少ないようです。唯一の適例と思われるのが、2016年に韓国で行われたパラベンとの毒性の比較実験です。

その実験結果としては、1,2-ヘキサンジオールのほうが毒性が低とのことでしたが、注意すべき点があります。1,2-ヘキサンジオールを防腐剤として化粧水等コスメに配合する場合は、通常パラベンより1桁多い配合量となります。この実験は比較テストであるため、同じ質量で実験したとみるべきだからです。すなわち、実際の化粧品での毒性は、1,2-ヘキサンジオールのほうが高い場合もあり得るということであり、むしろそうであろうというのが弊社の推測です。なぜなら前述のように、パラベン配合品で肌トラブルを生じない方が、1,2-ヘキサンジオール配合品に切り替えて、肌トラブルを起こすケースが多く見受けられるからです。

その他にアメリカでは、1,2-ヘキサンジオールを含むヘキシレングリコール関連物質を、きわめて毒性の高い化学物質として位置づけ、市民に注意を促している州もあります。下記リンク(pdfファイル)はニュージャージー州の健康福祉局が発した、市民への警報です。

https://nj.gov/health/eoh/rtkweb/documents/fs/1003.pdf

かいつまんで重要な点を列記すると…。


●この化学物質を扱う現場に継続的に就労する方には、腎臓や肝臓へ影響を及ばす。

●さらにお酒をたしなむ方は、肝臓障害のリスクが高まる。

●動物実験による発がん性評価は一切行われていない。

●生殖器への毒性評価はなされていない。

●その他慢性毒性のリスクあり。

以上のように1,2-ヘキサンジオールは、パラベンとは比較にならないほど、得体の知れない化学物質であり、その危険性は未知数なのです。

食品添加物の場合は、国が関与するため、ある程度の安全性評価はなされます。しかし化粧品成分については、基本的には国は関与しません。そのあたりをご考慮のうえで、偏った宣伝文句に惑わされることなく、安全性が高い選択をされるべきでしょう。

Hatena関連記事

Ameba関連記事

アルガ・アイ メインサイト内の関連記事