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アレルギーテスト済み化粧品は敏感肌用?
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敏感肌や乾燥肌の方が被験者に志願する?
もし読者様が敏感肌であると仮定した場合、数万円の謝礼を上げるのでお肌を貸して下さいと言われた場合、あなたはお肌を貸しますか? どのようなものを塗られるのかは、まったくわかりません。しかも「お肌にいかなる問題が生じても、責任は問わない。」といった誓約書まで書かされます。よほどお金に困っているか、自暴自棄にでもなっていない限りは、まずお肌を貸さないでしょう…。もし肌トラブルが生じたら苦痛を受け、また謝礼で賄いきれない危険性もあります。
じつはこれがこのテーマの答えです。すなわち、「アレルギーテスト済み」の実際の安全性とは、お身体もお肌も丈夫な方であれば、ほぼ安全に使用できるであろうというものです。「アレルギーテスト済み」の商材には「すべての方にアレルギーが起こらないということではありません。」等と併記されていると思いますが、「お肌が丈夫な方やアレルギー体質でなない方でも、アレルギーが起らないということではありません。」と捉えるほうが、より精度が高いといえるでしょう。
「アレルギーテスト済み」の商材を、乾燥肌や敏感肌やアトピー肌(アトピー性皮膚炎)等のお肌の弱い方でも安心して使用できるとお考えの方は、決して少なくないようです。そして信じて使用したものの、やはり肌トラブルを生じてしまったという例もちらほら・・・。アレルギーテストの実際をご理解頂ければ、このあたりはご納得いただけると思います。なお「アレルギーテスト済みなのでアトピーでも大丈夫!」といった宣伝をしている販売者はいわゆるアトピービジネス業者であり、ご購入は慎重になるべきでしょう…。
一般的にアレルギーテストは、化粧水等コスメをしみ込ませたパッチを被験者のお肌に貼り付けて、一定期間経過後の様子を医師が観察します。異常が生じていればアレルギーテストは不合格となりますが、被験者全員のお肌に問題がなければ、アレルギーテストは合格ということになります。
風土や慣習が影響しているためか、このアレルギーテストは日本ではあまり行われません。日本のスキンケア製品や洗浄剤・洗濯用洗剤・リンス等の商材のアレルギーテストは、ほとんど海外に外注されます。海外の委託を受けた企業は被験者を募り、何を塗布されても大丈夫とお思いの方々が応募するわけです。ですからそのアレルギーテストで全員がアレルギー反応を起こさなかったとしたら、お肌やお身体が比較的丈夫な方であれば大丈夫といった、一定の評価が成立します。「アレルギーテスト済み」というのは、そのレベルの安全性ということを、認識しておくべきでしょう。
しかしながらスキンケア製品や洗濯用洗剤メーカーとしては、これが精一杯の努力でしょう。なぜならお肌の弱い方に安全性が不確かな物質を塗ることは、大きなリスクを伴うからです。このあたりをご理解のうえ、上手に「アレルギーテスト済み」の商材を正しく活用しましょう。
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